仕立て直し:羽毛ふとん篇

今はずいぶんお値段も低めで出回っている羽毛ふとんですが、この世に出た40年ほど前、それは高価なものでした。婚礼ふとんとしてご両親に買ってもらったと、思い出と共に今もお使いの方がたくさんいらっしゃいます。しかし、ものは使えば傷むし汚れるもの。羽毛ふとんも例外ではありませんが、大丈夫、羽毛ふとんも仕立て直しができます。仕立て直しをした方が良い場合と、新調された方がよい場合とございますので、一度羽毛ふとんを見せて下さい。中の羽毛の状態から判断し、ふとん屋が最適なお手入れ方法をお伝えします


どうするの? 羽毛ふとんの仕立て直し

① まずは店頭にて、お使いの羽毛ふとんを拝見します。側生地や羽毛の汚れ度合いから、再生可能かどうかを判断し、仕立て直しをした方がよいかどうかをお客様にお話します。仕立て直しの目安は、羽毛が洗浄や乾燥に耐えうる元気があるかどうか。今までお使いの羽毛ふとんと同等以上のおふとんが、同等のおふとんを新調するよりお安く仕立て上がる場合におすすめしています。単なるお値段の比較ではなく、おふとんの品質がとても大事です。

羽毛ふとんの仕立て直し② 側生地から羽毛を取り出します
羽毛ふとんの仕立て直し② 側生地から羽毛を取り出します

② 仕立て直しと決まった羽毛ふとんは、当店の協力指定工場へ送ります。まずは側生地から中の羽毛を全部取り出します。もちろん、おふとんは1枚1枚別個に取り扱います。最後まで、他のお客さまのものと混ざることはありません。

羽毛ふとんの仕立て直し③ 羽毛を除塵機にかけます。
羽毛ふとんの仕立て直し③ 羽毛を除塵機にかけます。

③ 取り出した羽毛を徐塵機にかけ、切れた羽毛やちり、ほこりを除去します。

羽毛ふとんの仕立て直し④ 羽毛を洗浄します
羽毛ふとんの仕立て直し④ 羽毛を洗浄します

④ 洗浄工程へ。45℃の温水と専用洗剤で、皮脂や汚れを洗い流します。

⑤ ③~④の工程をもう繰り返しもう一度。とても丁寧な仕事だと思います。

羽毛ふとんの仕立て直し⑥ 羽毛を高温で高速乾燥します
羽毛ふとんの仕立て直し⑥ 羽毛を高温で高速乾燥します

⑥ きれいになった羽毛を150℃の高温で急速乾燥。脂・汗などの汚れでクタクタだった羽毛が、大きく開いてふわふわに。これで温かいおふとんになります。

羽毛ふとんの仕立て直し⑦ 側生地の縫製をします
羽毛ふとんの仕立て直し⑦ 側生地の縫製をします

⑦ 新しい側生地の縫製に入ります。熟練の縫製職人が丁寧に縫い上げます。速い。そしてとてもきれいです。

縫い上がった側生地に、きれいになった羽毛を充填します
縫い上がった側生地に、きれいになった羽毛を充填します

⑧ 徐塵・洗浄の工程で、粉々になるなどして再利用できない羽毛が出ます。足りなくなった分、お客さまの元々の羽毛ふとんと同ランクの羽毛をプラスして、新しい側生地に充填していきます。

検品します
検品します

⑨ 仕立て上がりました。最後に検針機と人間の目で厳重にチェックの上、出荷。お客さまの元へ。

この工場は大阪の能勢町にあります。実際に私達も全工程を見てきました。手前味噌ですが、とても丁寧な仕事だと感心せずにはいられませんでした。羽毛は水鳥の羽、つまり獣の毛。新しいものも仕立て直しのものも、洗浄が大変重要です。ここをおろそかにしてしまうと、開けた瞬間に獣臭のするおふとんに仕上がってしまいます。羽毛そのものの産地やダウンの大きさ・比率などの品質も大切。それを洗浄・乾燥する技術や回数も同様に大切です。しかし丁寧な仕事をすれば、やはりそれはお値段に反映されます。上質な羽毛ふとんは、ただ無駄に高価なばかりではないことを、お客さまに知っていただきたい。品質に見合うお値段のついた羽毛ふとんかどうか、しっかりご自身で見て・触って・においを嗅いでみて下さい。

上記おすすめ プレミアムダウンウォッシュ価格

シングルサイズ 29.000円~69,000円 (税抜) 

ダブルサイズ 43,500円~103,500円 (税抜) 

 

各サイズ5段階の価格設定になっています。お持ちの羽毛ふとんに合わせたグレードでの仕立て直しをおすすめしています。詳しくは小川ふとん店までお問い合わせください。


小さなお手入れもあります

減りがちな羽毛ふとんの襟元部分に、新しい羽毛をプラスするお手入れもあります。