仕立て直し:羽毛ふとん篇


今はずいぶんお値段もお手頃に出回っている羽毛ふとんですが、この世に出た40年ほど前、それは高価なものでした。婚礼ふとんとしてご両親に買ってもらったと、思い出と共に今もお使いの方がたくさんいらっしゃいます。しかし、ものは使えば傷むし汚れるもの。羽毛ふとんも例外ではありません。より長い間大切に使っていくには、適切なタイミングでの仕立て直しがポイントです。そのタイミングを逃してしまうと、買替えしか選択肢がなくなってしまいます。羽毛が再生に耐えられない状態まで傷んでしまう為です。使用年数10年を目途に、一度羽毛ふとんを見せて下さい。中の羽毛の状態から判断し、ふとん屋が最適なお手入れ方法をお伝えします


リフォーム仕上がり実例集

柏原市 O様  2018/10

上質な羽毛布団をお得にリフォームしましょう
羽毛布団のリフォーム 
上質な羽毛布団をお得にリフォームしましょう
羽毛布団のリフォーム

奥様がご結婚の際、お持ちになった羽毛ふとんをリフォームしました。

品質表示の印字が薄くなっていた為、見た目から羽毛の充填量はわかりませんが、1.3㎏程でしょうか。

側生地はコットン100%で大変軽くて柔らかく、ダウンボールも大きい。上質な羽毛ふとんでした。

シングルサイズで4×5マスキルト。【既製品では一般的なキルト数で、新しいうちはボリュームが出やすく豪華な感じがします。反面使って羽毛が汚れへたってくると、羽毛の偏りやすく暖かさが失われやすいのが、欠点と言えば欠点です。】寒い地方のご出身・ご使用の年数を考えると、今よりもたくさん羽毛を充填していた頃の冬用羽毛ふとんだと言えます。

 

【リフォーム詳細】

■ボリュームがありすぎて使いづらかったので、今回は扱いやすい嵩に仕上げたいとのご要望でした。

   お住まいの地域・戸建てにお住まい・ご使用になるのが小学生のご長男・・・という3点を考慮し、

   サイズは150×210㎝のシングルロングのまま、羽毛量を0.9㎏の合い掛けにお仕立てしました。

   羽毛洗浄後再利用できない羽毛は、全体量の2割~3割程度発生します。(これは洗浄による傷みではなく、

   ご使用中にちぎれたり潰れてしまった羽毛がふるいに掛けられ、再利用不可と判断されたものです)

   今回は再利用可能な羽毛だけで0.9㎏ありましたので、新羽毛を足すことなくお仕立てすることが出来ました。

側生地は超長綿の100番単糸サテン地を選択。

  どんな側生地を使うか・・・これはその羽毛布団の着心地に大きく関わってきます。

  生地に使われている糸が細い(糸の番手を表す数字が大きい)ほど軽くしなやか。

  ということは、身体にそっと添ってくれるので、隙間が空きにくく暖かく眠る事ができる、ということになり    ます。当店では80番手以上の側生地をおすすめしています。

  今回お選び頂いた100サテンであれば、充填する上質な羽毛の力も十分発揮されますし、肌添いも申し分あり

  ません。

■キルト数は、5×6の30マスに。

  見た目のボリューム感には欠けます。しかしパワーのある羽毛を膨らませすぎずに肌添いよく、そして羽毛の    マス内での偏りを起こしにくく。5×6マスにしておけば安心です。 

 

今回は、48,200円(税抜)でお仕立てしました。

同ランクのものを新調されるのに比べ、大変お得にリフォームができました。

ありごとうございました。


大阪市 D様  2018/9

羽毛ふとんは使い捨てにせずリフォームを
羽毛ふとんのリサイクル リユース リフォーム

■大阪西川のエゼシリーズのシングルロング 冬用2枚・肌掛け2枚。計4枚〔羽毛合計3.6㎏〕をリフォーム。

■使用期間は15年。

■ご主人➔冬用1.0㎏  奥様➔冬用1.3㎏ 中学生の息子さん用➔合い掛け0.8㎏ に仕上げ。

 

ご結婚の際にご両親が揃えて下さった大事なお品。

このタイミングでお持ち頂いて、よかったです。

もう数年続けてお使いになっては、リフォームできなくなるところでした。

洗浄・乾燥工程を経た時の落毛が大量に出るため、リフォームの旨みがなくなってしまいます。

新羽毛をたくさん足す事になり、新調の方がお得になる為です。

今ならギリギリ大丈夫、リフォームが可能です。

 

【リフォーム詳細】

■今まで、とても柔らかく軽い上質な側生地の羽毛ふとんをお使いだったので、

  今回も100サテンのしなやかで軽い生地を選んで頂きました。

  カバーを掛けるから側生地なんて何でもよいのでは?とお考えの方が多いのですが、

  とんでもありません。生地の質感で、体への添いや感触・羽毛の膨らみも変わってきます。

  質の良い羽毛が入ったおふとんほど、側生地も軽くて柔らかくある必要があるのです。

  上質な羽毛の力を最大限に生かすために。

■肌掛け➔肌掛け へのリフォームは、あまり旨みがありません。新調の方がお得になります。

 ですので今回は、肌掛け2枚➔合い掛け1枚 へリフォームしました。

 これまでご夫婦で全く同じものをお使いでしたが、ご主人は暑がり・奥様は寒がり、ということもあり、

 それぞれ充填量を1.0㎏と1.3㎏に加減しました。

■リフォーム前の羽毛量が3.6㎏、仕上げ総重量が3.1㎏だった為、今回は足し羽毛は必要ありませんでした。

■キルトは5×6マス。既製品に多い3×4マスに比べ、羽毛の偏りが起こりにくく肌添いもよくなります。

  つまりより暖かく使って頂けます。

 

冬用1.0㎏➔46,900円 冬用1.3㎏➔52,000円 合い掛け0.8㎏➔48,900円(税抜)でリフォームしました。

同ランクの新品への買替えと比べると、ほぼ半分の費用で仕立て直しができました。

これでもう数十年温かく気持ちよく冬をお過ごし頂けます。

ご満足いただけると幸いです。ありがとうございました。                       


どうするの? 羽毛ふとんの仕立て直し

① まずは店頭にて、お使いの羽毛ふとんを拝見します。側生地や羽毛の汚れ度合いから、再生可能かどうかを判断し、仕立て直しをした方がよいかどうかをお客様にお話します。仕立て直しの目安は、羽毛が洗浄や乾燥に耐えうる元気があるかどうか。今までお使いの羽毛ふとんと同等以上のおふとんが、同等のおふとんを新調するよりお安く仕立て上がる場合におすすめしています。単なるお値段の比較ではなく、おふとんの品質がとても大事です。

羽毛ふとんの仕立て直し② 側生地から羽毛を取り出します
羽毛ふとんの仕立て直し② 側生地から羽毛を取り出します

② 仕立て直しと決まった羽毛ふとんは、当店の協力指定工場へ送ります。まずは側生地から中の羽毛を全部取り出します。もちろん、おふとんは1枚1枚別個に取り扱います。最後まで、他のお客さまのものと混ざることはありません。

羽毛ふとんの仕立て直し③ 羽毛を除塵機にかけます。
羽毛ふとんの仕立て直し③ 羽毛を除塵機にかけます。

③ 取り出した羽毛を徐塵機にかけ、切れた羽毛やちり、ほこりを除去します。

羽毛ふとんの仕立て直し④ 羽毛を洗浄します
羽毛ふとんの仕立て直し④ 羽毛を洗浄します

④ 洗浄工程へ。45℃の温水と専用洗剤で、皮脂や汚れを洗い流します。

⑤ ③~④の工程をもう繰り返しもう一度。とても丁寧な仕事だと思います。

羽毛ふとんの仕立て直し⑥ 羽毛を高温で高速乾燥します
羽毛ふとんの仕立て直し⑥ 羽毛を高温で高速乾燥します

⑥ きれいになった羽毛を150℃の高温で急速乾燥。脂・汗などの汚れでクタクタだった羽毛が、大きく開いてふわふわに。これで温かいおふとんになります。

羽毛ふとんの仕立て直し⑦ 側生地の縫製をします
羽毛ふとんの仕立て直し⑦ 側生地の縫製をします

⑦ 新しい側生地の縫製に入ります。熟練の縫製職人が丁寧に縫い上げます。速い。そしてとてもきれいです。

縫い上がった側生地に、きれいになった羽毛を充填します
縫い上がった側生地に、きれいになった羽毛を充填します

⑧ 徐塵・洗浄の工程で、粉々になるなどして再利用できない羽毛が出ます。足りなくなった分、お客さまの元々の羽毛ふとんと同ランクの羽毛をプラスして、新しい側生地に充填していきます。

検品します
検品します

⑨ 仕立て上がりました。最後に検針機と人間の目で厳重にチェックの上、出荷。お客さまの元へ。

この工場は大阪の能勢町にあります。実際に私達も全工程を見てきました。手前味噌ですが、とても丁寧な仕事だと感心せずにはいられませんでした。羽毛は水鳥の羽、つまり獣の毛。新しいものも仕立て直しのものも、洗浄が大変重要です。ここをおろそかにしてしまうと、開けた瞬間に獣臭のするおふとんに仕上がってしまいます。羽毛そのものの産地やダウンの大きさ・比率などの品質も大切。それを洗浄・乾燥する技術や回数も同様に大切です。しかし丁寧な仕事をすれば、やはりそれはお値段に反映されます。上質な羽毛ふとんは、ただ無駄に高価なばかりではないことを、お客さまに知っていただきたい。品質に見合うお値段のついた羽毛ふとんかどうか、しっかりご自身で見て・触って・においを嗅いでみて下さい。

上記おすすめ プレミアムダウンウォッシュ価格

シングルサイズ 29.000円~69,000円 (税抜) 

ダブルサイズ 43,500円~103,500円 (税抜) 

 

各サイズ5段階の価格設定になっています。お持ちの羽毛ふとんに合わせたグレードでの仕立て直しをおすすめしています。詳しくは小川ふとん店までお問い合わせください。


小さなお手入れもあります

減りがちな羽毛ふとんの襟元部分に、新しい羽毛をプラスするお手入れもあります。